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60歳の人が、20年間も床の中で生活していると言ったら、一瞬誰でも驚き、それは病人か、 あるいは特異体質の人であろうと思うに違いない。 が、しかし改めて考えてみると、わたしたちの睡眠時間は1日平均8時間といわれていますから、 一生の1/3は床の中で生活している事になります。 したがってあなた自身も、年齢の1/3は今日まで床の中で生活してきた事になりますし、 更に疲れた時や、病気の際は、床の中で休む場合が多いのですから、 その状態はこれからもいやおなくつ続けられる事になります。 しかしそれほど大切な床、つまり寝具について、 あなたはどれほどの知識と関心を持って、日常生活を営んでいる事でしょうか? いまだに多くの人たちの中には、寝具は単に寝られれば良いのだと考えている人も多く、 それは日本人の昔からの生活の貧しさが、そうさせるものだと言われています。 しかしそれとは別に、最近は特に寝具に種類が多くなって、中には必ずしも 好ましいものばかりとは限りませんから、戸惑いも多い事だろうと思います。 人間は食べなくても寝る事は、欠かす事の出来ない生活基本であり、 その用具について学ぶべき必要性は、絶対にあると思います。 最近は、特に自然食品が見直され、珍重されるようになりましたが、ふとんわたもまた天然繊維である木綿わたや、羽毛が最も寝具に適している事が、認められる様になりました。 人体からは、一夜にしてコップ1杯(200cc)の水分が発散される事が科学的にも解明されており、それを吸収する寝具が疲労回復や、安眠をはかる良い寝具といえますから、化・合繊わただけのものは、厳密にいうと問題があると言えます。 また化・合繊わたは、火災の時の煙害など恐しい問題をはらんでおり、火がつくと黒い塊となって周囲に付着し、炎の先に黒煙が不気味なほど立ちこめ、火力は燃え尽きるまで衰えません。 科学万能といわれる今日でも、自然の力を超越出来ない事は、一般的にも認識される様になりましたが、人間は自然の中で生きる事が最も望ましい姿であり、それが叶わない昨今は、せめて衣食だけでも天然の機微に触れるように努力したいものです。 |
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